ユーロとは、10年以上の準備期間を経てEU加盟25カ国のうち12カ国が、新しい単一通貨として使用している通貨です。
つまり、もっと簡単に言えば、ヨーロッパの通貨は1つにしてしまえというものです。
ユーロの誕生は1999年で、2002年にユーロ紙幣・効果の流通がスタートし、歴史は浅い通貨ですが最近では米ドルについで、第二の基軸通貨とての地位を確立しつつあります。
■ユーロの経済事情
ユーロを採用している国々の財政状態や雇用問題なのですが、実際にはあまりよくありません。特に雇用問題に至っては失業率が20%を突破している国もあり、あまり好景気ではないのが現状です。
ユーロの経済事情は非常に複雑です。その理由は通貨は共通にしたのですが、国そのものは個別に機能しているため、1通貨=12カ国となり、平均でもなく、最上でもない、為替相場が確立されてしまっており、何が原因で為替価格を決定しているのかは、予測不可能となっています。
それと、共通通貨なので、各国毎に経済状態に合わせた金融政策を打ち出すことが無意味であるといえます。
また、意外や意外なのが、ユーロにはイギリスが参加していないのです。世界三大市場の1つであるイギリスがユーロでないというのは、いかに共通通貨が現時点で難しいかという証になっていると思われます。
しかし、各国の財政赤字はユーロの基盤を弱める要因として注目が必要といえます。特に、ドイツ、フランスの経済状況がユーロの通貨価値を決定していることは、間違いない事実なのですから。
主要通貨の中では金利は中程度にあるので、スワップ金利への期待は薄目になりますし、ユーロ単位ではかなり高額となるため、
米ドルよりも多くの資金を必要としてしまいます。
■ユーロの表示記号
通貨のアルファベット表示はEURです